#8 年越しちゃった。ブログ名を変える。

お疲れ様です。イヌイです。

 

 

年越しちゃった。

 

年末から仕事でパタパタしていたら、年越し蕎麦を食べるタイミングどころか、気づいたら年明けという・・・、

 

あけましておめでとうございます。

 

今年もよろしくお願いします。みなさんいかがお過ごしでしょうか?お詣りに行きましたか?人混みに疲れ、鼻血を出した方もいるのではないでしょうか。左ですか?右ですか?それとも両方?鼻血を出した後に、顔を上にあげて鼻血を止めようとする行為は危険だそうですよ。なんでも、

 

 

 

え?鼻血はもういい?

 

 

 

そうですか。これから佳境への伏線を張るところでしたのに。

 

さて、今年は戌年ということで、私にとっては良い年になればいいな、と。イヌイだからね。イヌイだけに。

 

 

私、辰年ですけどね。

 

 

 

タイトルにもありますが、ブログ名を変えようと思います。

 

 

「後ろを見ない犬。」

 

 

堅苦しいですが、どうでしょう?なぜこのブログ名にしたかというと、話は1月2日に遡る。

 

 

1月2日。何がある日かお分かりでしょう。そうです。箱根駅伝です。夜勤から帰ってきた私は、箱根駅伝大好き芸人の母と一緒に箱根駅伝を観ていた。私は眠かったので、とりあえず1区だけ観て寝ようと思っていたのだ。

 

1区をリアルタイムで観るのは久しぶりであった。正月はいつも朝起きるのが遅かったから。

 

 

私が静かに見守る中、青山学院大学の鈴木くんの挙動がおかしい。

 

横をチラッ。

後ろをチラッ。

横をチラッ。

 

とにかく首の動きが激しい。走っている脚より動かしているんじゃないか、というぐらい、忙しいのだ。

 

 

箱根駅伝大好き芸人の母の解説によれば、1区は中盤までは団子状態が続き、皆どのタイミングで突き放すのか様子を伺いながら走る。中継所の近くまで団子状態が続いて、残り100メートルか200メートルで多数の選手が徒競走になる年もあったらしく、最後までどうなるのか分からないのが1区。だから各選手は他の選手がどのタイミングで仕掛けてくるのか探りながら走るのだ。

 

 

だから鈴木くんは探りまくっていた。他選手の出るタイミングを。首を横に、後ろに、縦に・・・は、振っていない。

 

 

母は後ろをチラチラ見ながら走る選手が嫌いらしい。男らしくない、と。真っ直ぐ前だけ見てろ、と。感情が高ぶり、叫ぶ。

 

 

「チラチラ後ろ見てんじゃねぇ!」

 

「べぇろぉ!おめぇやる気あんのかぁ!」

 

「ヘヘっ・・・・・ぶっとばすぞ?」

 

 

 

 

 

野沢雅子か。

 

 

 

ウチの母はこんなに凶暴ではない。「感情が高ぶり・・・」から私の脚色。もう完全に私の脚色。皆さんには深くお詫び申し上げたい。

 

 

 

その後ろを見ない走りの話をしている時に、母はボソッと

 

「後ろを見ない人生ね」

 

と、言った。

 

 

「後ろを見ない人生」

 

 

なんだかかっこいい。後ろを見ないっていうのはとても難しいが。誰しも過去を振り返りたくなるものだ。

 

 

しなければ、行かなければ、言わなければ、会わなければ。

 

 

 

過去を振り返っても、過去にとらわれないように。前向きに。

 

「前向きに生きたい」という思いを込めました。

 

 

「後ろを見ない犬。」

 

 

 

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

#7 その名前、「はやて」と読むか、「しっぷう」と読むか。

お疲れ様です。イヌイです。

 

 

明治安田生命が毎年行っている「名前ランキング」をみなさんご存知だろうか。

名前ランキング2017」で調べると今年の人気の名前が出てくるので、暇な方は是非調べてみてほしい。男の子も女の子も、

 

「あ〜、うんうん」

 

と言いたくなるような、かっこいい・かわいい名前が上位にランクインしている。

 

 

私は何気なくそのサイトを眺めていたが、あることに気づいた。

 

 

同じ名前でも読み方が違うのだ。例えば「悠人」という名前。私だったら「ユウト」と読んでしまうが、「ハルヒト」とも読める。

 

そういえば昔一緒に働いていた人に、「颯」という名前の人がいた。みなさんは読めますか?私は最初読み方が分からなくて、

 

 

たちかぜ

 

 

だと思っていた。マジだ。どこの力士だ、と。

 

 

ちなみに正解は「はやて」です。かっこいい名前である。

 

 

「はやて」といえば、「疾風」という漢字の方がメジャーだが、この漢字は「しっぷう」とも読める。

 

 

もし「疾風」という名前の人に出会ったらどう呼べばいいのだろう。

 

 

「はやて」か「しっぷう」か。

 

 

そんなのどっちでもいいだろ、と思うかもしれないが、名前を間違えられると結構ショックなものである。私のように平仮名であれば間違えようがないが、どっちとも取れる名前は難しい。相手を傷つけずに、相手の本名を言うにはどうするか。

 

 

「こんにちは」

 

「こんちゃす!」

 

「え・・・と」

 

「・・・」

 

「は・・・ぷぅんてさんはぁ」

 

「はい?」

 

「えぇ・・・と」

 

「・・・」

 

「しっ・・・ぷぅてぇさんは・・・」

 

「あの・・・自分の名前なんすけど」

 

「え?うんうん!(しめた!相手から言わせる作戦大成功!)」

 

「自分の名前、サイクロンて言うんす」

 

 

 

 

そりゃないよ。

 

 

ズルいよ。当て字は。

 

 

もし自分に子供ができることがあったら、読みやすい名前にしよう。

 

 

 

#6 バラク・オバマをフォローしようかどうか迷っている。

お疲れ様です。イヌイです。

 

 

最近twitterを始めた。

 

始めた、と言うよりは、また始めたの方が正しい。

 

昔、兄に勧められてtwitterを始めた。最初はポツポツと意味不明なことをつぶやいていたが、特にフォロワーが増えることもなく(増やす努力もせず)辞めてしまった。

 

 

最近になって始めたのは、はてなブログを連携させたかったからだ。twitterアプリを一回アンインストールしてしまったので、もう一度読み込む必要があった。自分のアカウントは残っていると思っていたので、意気揚々と読み込む私。

 

それ、つぶやけ、イヌイ。

 

やれ、つぶやくやよし、イヌイ。

 

つぶやかないのなら、脱いでしまえ、ホトトギス

 

 

そんなこと思っているとインストール完了。早速アプリを開いてみると、

 

 

「twitterwを始めよう」

 

 

あれ?私のアカウントが出てこない。おかしい。昔作ったものがそのまま残っているはずなのに。しかし、twitterアプリは相変わらずの

 

 

twitterを始めよう」

 

 

であった。応接室に置いてあるペッパーくんが、お得意様の前で急にペッパー音頭を踊り始めるような・・・そんな感覚。

 

 

最近スマホのOSをアップデートしたから、その影響で私のアカウントがどこかに吹っ飛んでしまったのかもしれない。そう思った私は渋々アカウントを新しく作り始めた。

 

 

twitterの説明に沿ってアカウント作成が終了。アプリを起動すると、昔に比べて大分様変わりしていることに気づいた。なんだかよく分からないなぁと、ボケェと眺めていると、おすすめユーザーの先頭にバラク・オバマの姿があった。

 

 

なんでだろう。私とオバマには全く接点がない。むしろあるとすれば、私の初夢に出てきた時ぐらいだ。あの時は長野のスキー場にあるハーフパイプで、5トンのひきわり納豆をぶちまけるとどうなるか、という実験にオバマが参加する夢で出会ったぐらいだ。それのせいか?オバマが私のtwitterのおすすめユーザーに出てきたのは。

 

 

どうしたものか。フォローボタンがあるが、これフォローしなければならないのだろうか。フォローするのは簡単だ。ボタンを押すだけ。ただひとつ問題があるとすれば、

 

 

 

英語が読めねぇってこと。

 

 

何をつぶやいているのかさっぱり分からない。オバマのツイートにはたまに動画もアップされているが、それすら何言ってるか分からない。

 

 

そもそも私がフォローしたら、オバマは私のことをフォローしてくれるのだろうか。オバマのフォロワー数を見ると97000人以上いる。気づくか、これ。

 

 

「ハハハ!ドンウォーリー、ドンウォーリー。・・・イエス、イエスソー、バッドスメル。ハハ!オゥ、ウェイト。マイツイッターにニューフォロワーが・・・オゥ、inui?」

 

 

 

初夢が正夢ってことですよ。

 

 

 

来ましたね、これ。私がホワイトハウスに出入りするのも待ったなしですよ。オバマはもう大統領じゃないけど、なんとかなるでしょ。むしろなんとかしてくれ。

 

 

 

こりゃポチるしかないですね。英語が読めなくても雰囲気で分かりますよ。ねぇ、本当ね、世界情勢がね、なんかねぇ。

 

 

よーし、ポチるぞ〜。いくぞ!ホワイトハウス!えい!イエーイ!フォロワーになったぜ!イエーイ!何言ってるか分かんねぇけどやったぜ!

 

 

 

さてと、自分のツイートを・・・。おや?今度は米津玄師が・・・。

 

 

 

#5 素っ頓狂自由人牛しぐれ煮改メ

お疲れ様です。イヌイです。

 

11月に突入し、11月1日のポッキーの日をなんなく切り抜け、11月11日のポッポッキーの日もやり過ごし、来る12月12日のダースの日に向け、私は毎日腹筋で己の身体を鍛えています。1日3回。いずれはシックスパックを作り上げ、恍惚とした表情を浮かべながら、シックスパックに乗せたダースチョコを腹筋しながら食べるのが今年の目標です。みなさんに言いたいのは

 

 

今年はもう1か月半で終わるし、ポッポッキーの日なんて無い、ということ。

 

 

ポッポッキーの日に期待したキッズには丁重にお詫び申し上げたい。

 

 

さて。

 

 

先週の土曜日のことだ。普段はほぼ夜に働いているので、あまりテレビ番組を観る機会のない私。久しぶりに日テレの「世界一受けたい授業」という番組を観た。

 

そこでは葛飾北斎に魅せられた外国人を講師に、芸能人が北斎について授業を受けていた。みなさんは葛飾北斎を知っていますか?あの・・・なんか、えぇ、と富士山の絵で有名な人。

 

 

そう、その人。

 

 

キッズに伝わって私も嬉しい。キッズがこのブログを読んでいるかどうかあやしいが、とりあえず今日はキッズ推しでいきたい。

 

 

んで。

 

 

その授業の中で、葛飾北斎が生涯30回以上も改名したと伝えられていた。画家や作家の別名を雅号というらしい。その雅号を30回以上も変えたのだ。よほど飽きっぽいか、気に食わなかったのだろう。ちなみに「葛飾北斎」という雅号は40代頃の雅号だそうだ。キッズは知ってたかな?

 

生涯葛飾北斎だと思っていた私は驚いた。と、同時に、じゃあ最後の雅号は何だったの?と、スタジオのフリップボードに目をやると、そこに書かれていたのは

 

 

「画狂老人卍」

 

 

葛飾北斎は90歳でこの世を去っている。その最後の雅号が

 

 

「画狂老人卍」

 

 

どうした、北斎

 

 

キッズのことも考えて、「か、かっくぅい~」と言おうと思ったが、ダメだった。耐えられなかった。突っ込まずにはいられない、この雅号。

 

 

百歩譲って「老人」を入れるのはいいとしよう。老人には違いない。「画狂」ってなんだ。あと一番突っ込みたいのが「卍」だ。これを入れとけばかっこいいんじゃね?という北斎が見え隠れする。現代のヤンキーだって使わないぞ、卍。

 

 

とても理解し難い雅号だが、不思議と葛飾北斎よりインパクトはある。今ある教科書もこの雅号に変えたらいいんじゃないのか。授業参観で保護者の印象を良くしたい先生はぜひ推し進めるべきだ。

 

 

富嶽三十六景を描いたのは誰かなぁ?みんなで答えてみよう!せ~の」

 

 

「画狂老人卍!」

 

 

右手を拳で固め、左手は右上腕二頭筋を掴んで両足ガニ股ガッツポーズ。先生に教えられたとおり、この卍ポーズだと「画狂老人卍」は覚えやすい。キッズたちはニコニコだ。ただ、ざわつく保護者たち。

 

 

「が、画狂・・・?」

 

富嶽三十六景って葛飾北斎じゃないの?卍!」

 

「俺が習ったときは北斎だった!ま、卍!」

 

「なんだろう、この心に沁みわたる雅号は!イエス!卍!」

 

ジュマンジ~!」

 

気づけば保護者も卍ポーズ。教室は笑顔であふれた。

 

 

 

ところで。

 

今日のタイトルは、もし私に雅号があったらと、自分の雅号を考えてみた。もちろん「画狂老人卍」をリスペクトしている。こんな雅号の人にあったら、まず付き合っちゃいけない。

 

絶対に付き合っちゃだめだ。

 

 

 

#4 秋の消火訓練

お疲れ様です。イヌイです。

 

秋の消火訓練。

 

みなさんの学校、職場ではやっていますか?ちなみに私の職場ではやっていません。

 

小学校などでは頻繁にやっているイメージですね。その地域で呼び名や内容が違ったりしますが、私が小学生のときは、

 

 

「おふかし」

 

と、言っていましたね。意味は、

 

さない

 

ざけない

 

けない

 

し・・・

 

し、し・・・

 

 

え~、

 

 

しょっぱい。

 

しょっぱい顔するな、ということですね。訓練ですから。

 

 

 

んで。

 

 

この前、私の兄が職場で消火訓練があったらしい。兄の職場では新人の社員が

 

「火事だぁ~」

 

と、叫んで訓練をするしきたりになっているらしく、私の兄は新人だったため、この役に抜擢された。

 

誰でもそうだが、人間は普段から大声を出さない。仕事柄、声を張り上げる方もいると思うが、まずない。私だってない。つい最近あるとすれば、

 

 

 

スマホっ首!

 

 

 

で、あった。寝言だ。

 

私の兄も普段はボソボソしゃべるので、大声なんて張り上げたことがない。しかし、これは訓練だ。ボヤが出ているのに、

 

「火事だぁ~」

 

と、小さい声では、いつの間にか周りは火の海に。恥ずかしがっている場合じゃない。私の兄は勇気を振り絞った。

 

 

「火事だぁ~!」

 

 

すると、どうだろう。周りの社員の方々から歓声が出た。

 

 

「おぉ~」

 

 

そうなのだ。私の兄は普段からボソボソとしか喋らないから、みんなまともな兄の声を聞くのは初めてなのだ。

 

「イヌイさん、いい声ね」

 

「イヌイくん、いい声してるじゃないか」

 

「いやぁ~、これはなかなか」

 

 

早く消火活動をしろ。

 

 

感心してる場合か。訓練だろ。拍手するんじゃない、そこ。

 

私の兄は相当恥ずかしかったらしい。よく頑張りましたね、兄よ。

 

 

これから乾燥する季節に入ります。みなさんも火の元にはくれぐれもご注意を。

 

 

#3 男は、女は。

お疲れ様です。イヌイです。

 

 

「友達でいましょう」

 

 

かれこれ約30年ほど生きてきたが、私は今まで誰ひとり、女性との恋愛経験が無い。「女性との」と言ってしまうと、「じゃあ、男性とはあるの?」と聞かれそうだが、それも無い。バリバリの女好きである。

 

女好きの、童貞だ。

 

 

それただの変態じゃないか。

 

 

そんな私でも、「友達でいましょう」という別れ言葉は、きついな、と思う。

 

友達から始まって、恋人になって、また友達に戻る。

 

形状記憶合金みたいな人間関係。

 

 

「友達でいましょう」は、ずるい。

 

別れる理由は人それぞれ。嫌いって言われたほうが、すっきりする。

 

「友達でいましょう」は、電話を保留している状態のように感じる。

 

保留を解除したら、またいつものように会話ができるのだろうか。

 

どこかで期待している自分がいて。

 

「友達でいましょう」は、次に進みづらい。

 

 

 

仕事の愚痴や失恋話でよく出る「男は~」「女は~」みたいな話。

 

私はこの「男は~」「女は~」という話が、嫌いだ。

 

終着点が無いから。

 

 

いくらでも出てくる。人の粗なんてものは。無理やり性別に振り分けて、自分を落ち着かせようとしてるだけなんじゃないのか。その人の本質を見抜けずに、その人の本質を直視せずに。

 

カテゴリーで分けずに、その人をちゃんと見るべきだ。

 

 

でも、それが一番難しいんだよなぁ。

 

 

 

#2 のせなくてもいい仕事

お疲れ様です。イヌイです。

 

以前、こんな話を聞いた。

 

お弁当を作って出荷している工場。そこで働くある従業員の仕事は、幕の内弁当のご飯の上に梅干しをのせる作業だった。

 

ただひたすらに流れてくる幕の内弁当。その中でキラキラと光る真っ白なご飯に、その従業員は

 

ポッ ポッ ポッ

 

と、梅干しをのせいていく。ただただ、単純な作業。

 

 

ある時。

 

その従業員は流れてくる弁当を見ながら、あることに気が付いた。

 

どう考えても、梅干しが足りない・・・。

 

流れてくる弁当の数に対して、自分の手元にある梅干しが足りないのだ。どうすればいいんだ、と。梅干しが無ければ、その従業員の仕事は右から左、もしくは左から右へと梅干しの無い真っ白なご飯の幕の内弁当を眺めるだけになってしまう。

 

 

右手はおへそに添えて、右手の上に左手を重ね、右から左へ首を動かす。

右から左へ。右から左へ。ただひたすらに、弁当を見送る。

 

「いってらっしゃい」

 

近くで働いているパートのおばちゃんは叫ぶ。

 

「ちょっとあんた!検品作業はまだ先だよ、何やってるんだい!」

 

弁当を見送る視線を、パートのおばちゃんに向ける。

 

「いえ・・・梅干しが無いんで」

 

「はぁ?」

 

「梅干しが・・・無いんだなぁ」

 

 

梅干しが無いと仕事にならない。なぜなら、梅干しをのせるのが仕事だから。

 

その従業員は上司に掛け合った。

 

「すみません、ご飯にのせる梅干しが無くなったのですが・・・」

 

 

それを聞いた上司は、その従業員の持ち場ではなく、すでに完成して出荷待ちの幕の内弁当に向かった。そしてその上司は、弁当の裏に貼ってあるシールをじぃ・・・と眺め、その従業員にこう言った。

 

 

「梅干しと具材表記されてないから、入れなくてよし」

 

 

従業員は耳を疑った。

 

「え?」

 

「だから、梅干しって書いてないから、入れなくてよし」

 

 

 

おい。

 

 

おい!

 

お前、うめぼ・・・おい!!

 

 

具材表記されてないから入れなくていいとか、どうなんだ。え?どうなんだ言ってみろ。おへそでべそにするでおま!

 

今までその従業員がやっていた仕事は何だったのだろう。梅干しがないと始まらないのに、梅干しが無くなったら終わりなんて、自由業か。私がやってもいいですか。

 

 

もっと冷静に考えると、梅干し付き幕の内と梅干し無し幕の内がごっちゃになって納品されるってことではないか。

 

「お、ラッキー!今日梅干し付きじゃん」

 

「え、あたしのは梅干し無い・・・」

 

「あららぁ~、はん!お愛想!」

 

 

 

そこはご愁傷様だろ。

 

 

寿司屋かお前は。どうでもいいんだ、そんな話は。

 

 

私がこの話を聞いて強く思ったのは、梅干しの無い幕の内弁当なんか、幕の内弁当じゃないということ。

 

つゆの入っていない、すき屋の牛丼みたいなものですよ。いや、ちょっと違うなこれ。口がカッピカピに乾くじゃないか。

 

 

アルミホイルのない、チーズ入りハンバーグ。むしろそれただの鉄板焼き・・・。

 

 

もういいや。