#5 素っ頓狂自由人牛しぐれ煮改メ
お疲れ様です。イヌイです。
11月に突入し、11月1日のポッキーの日をなんなく切り抜け、11月11日のポッポッキーの日もやり過ごし、来る12月12日のダースの日に向け、私は毎日腹筋で己の身体を鍛えています。1日3回。いずれはシックスパックを作り上げ、恍惚とした表情を浮かべながら、シックスパックに乗せたダースチョコを腹筋しながら食べるのが今年の目標です。みなさんに言いたいのは
今年はもう1か月半で終わるし、ポッポッキーの日なんて無い、ということ。
ポッポッキーの日に期待したキッズには丁重にお詫び申し上げたい。
さて。
先週の土曜日のことだ。普段はほぼ夜に働いているので、あまりテレビ番組を観る機会のない私。久しぶりに日テレの「世界一受けたい授業」という番組を観た。
そこでは葛飾北斎に魅せられた外国人を講師に、芸能人が北斎について授業を受けていた。みなさんは葛飾北斎を知っていますか?あの・・・なんか、えぇ、と富士山の絵で有名な人。
そう、その人。
キッズに伝わって私も嬉しい。キッズがこのブログを読んでいるかどうかあやしいが、とりあえず今日はキッズ推しでいきたい。
んで。
その授業の中で、葛飾北斎が生涯30回以上も改名したと伝えられていた。画家や作家の別名を雅号というらしい。その雅号を30回以上も変えたのだ。よほど飽きっぽいか、気に食わなかったのだろう。ちなみに「葛飾北斎」という雅号は40代頃の雅号だそうだ。キッズは知ってたかな?
生涯葛飾北斎だと思っていた私は驚いた。と、同時に、じゃあ最後の雅号は何だったの?と、スタジオのフリップボードに目をやると、そこに書かれていたのは
「画狂老人卍」
葛飾北斎は90歳でこの世を去っている。その最後の雅号が
「画狂老人卍」
どうした、北斎。
キッズのことも考えて、「か、かっくぅい~」と言おうと思ったが、ダメだった。耐えられなかった。突っ込まずにはいられない、この雅号。
百歩譲って「老人」を入れるのはいいとしよう。老人には違いない。「画狂」ってなんだ。あと一番突っ込みたいのが「卍」だ。これを入れとけばかっこいいんじゃね?という北斎が見え隠れする。現代のヤンキーだって使わないぞ、卍。
とても理解し難い雅号だが、不思議と葛飾北斎よりインパクトはある。今ある教科書もこの雅号に変えたらいいんじゃないのか。授業参観で保護者の印象を良くしたい先生はぜひ推し進めるべきだ。
「富嶽三十六景を描いたのは誰かなぁ?みんなで答えてみよう!せ~の」
「画狂老人卍!」
右手を拳で固め、左手は右上腕二頭筋を掴んで両足ガニ股ガッツポーズ。先生に教えられたとおり、この卍ポーズだと「画狂老人卍」は覚えやすい。キッズたちはニコニコだ。ただ、ざわつく保護者たち。
「が、画狂・・・?」
「俺が習ったときは北斎だった!ま、卍!」
「なんだろう、この心に沁みわたる雅号は!イエス!卍!」
「ジュマンジ~!」
気づけば保護者も卍ポーズ。教室は笑顔であふれた。
ところで。
今日のタイトルは、もし私に雅号があったらと、自分の雅号を考えてみた。もちろん「画狂老人卍」をリスペクトしている。こんな雅号の人にあったら、まず付き合っちゃいけない。
絶対に付き合っちゃだめだ。