#3 男は、女は。
お疲れ様です。イヌイです。
「友達でいましょう」
かれこれ約30年ほど生きてきたが、私は今まで誰ひとり、女性との恋愛経験が無い。「女性との」と言ってしまうと、「じゃあ、男性とはあるの?」と聞かれそうだが、それも無い。バリバリの女好きである。
女好きの、童貞だ。
それただの変態じゃないか。
そんな私でも、「友達でいましょう」という別れ言葉は、きついな、と思う。
友達から始まって、恋人になって、また友達に戻る。
形状記憶合金みたいな人間関係。
「友達でいましょう」は、ずるい。
別れる理由は人それぞれ。嫌いって言われたほうが、すっきりする。
「友達でいましょう」は、電話を保留している状態のように感じる。
保留を解除したら、またいつものように会話ができるのだろうか。
どこかで期待している自分がいて。
「友達でいましょう」は、次に進みづらい。
仕事の愚痴や失恋話でよく出る「男は~」「女は~」みたいな話。
私はこの「男は~」「女は~」という話が、嫌いだ。
終着点が無いから。
いくらでも出てくる。人の粗なんてものは。無理やり性別に振り分けて、自分を落ち着かせようとしてるだけなんじゃないのか。その人の本質を見抜けずに、その人の本質を直視せずに。
カテゴリーで分けずに、その人をちゃんと見るべきだ。
でも、それが一番難しいんだよなぁ。